FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑯

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された学問のすすめちくま新書」をご準備ください。

 

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〈第8編〉男女間の不合理・親子間の不条理「人間の性質」※中略

アメリカのウェーランドという人が書いた「モラルサイエンス」という本の中に、人間の心身の自由を論じたところがある。人間の身体は、他人と離れて一個独立しており、自分自身でその身体を取り扱い、自分自身でその心を用い、自分で自分を支配してするべき仕事をするようにできている。

  1. 第一に、人間にはそれぞれ身体がある。
  2. 第二に、人間にはそれぞれ知恵がある。
  3. 第三に、人間にはそれぞれがある。
  4. 第四に、人間にはそれぞれ良心がある。
  5. 第五に、人間にはそれぞれ意思がある。

 

以上、五つのものは、人間に欠かせない性質であって、この性質を自由自在に操ることで個人の独立が達成できる。この五つの力を使うに当たって、天が定めた法にしたがって、分限を越えないようにすることが肝心だ。

 

分限とは、自分もこの力を使い、他人もこの力を使いながら、お互いにその働きを妨害しないということである。このように、人間であることの分限を間違えずに世間を渡れば、他人にとがめられることなく、に罰せられることもない。これが人間の権理である。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

人間に欠かせない性質には「5つ」あり、この性質を自由自在に操ることで、個人の独立が達成できると「モラルサイエンス」を福澤諭吉先生は、紹介されておられます。

 

私達が日々の生活で意識していないこの「5つ」の性質を常に意識することで、人生は好転すると思います。人間関係が複雑化する中で他人にとがめられることなく幸せな人生を歩むには、分限を越えない(分をわきまえる)ことが最も重要です。常に学ぶ姿勢を持ち謙虚に進めば成功に近づけるとFPおじさんは考えています。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑮

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された学問のすすめちくま新書」をご準備ください。

 

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〈第7編〉国民の二つの役目「命の捨てどころ」※中略

世を憂えて身を苦しめ、あるいは命を落とすものを、西洋の語では「マルチルドム」という。失うのはただ一人の命であっても、その効能は一千万人を殺し一千万の金を費やす内乱よりもはるかに大きい。

 

いま、文明の道理をもってこれを論ずれば、これらの人は「命の捨てどころ」を知らない者というべきだ。そもそも文明とは、人間の知恵や徳を進歩させ、人々が自分自身の主人となって、世間と交わり、お互いに害しあうことなく、それぞれの権理が十分に実現され、社会全体に安全繁栄を達することである。

 

事の軽重は金額や人数の多い少ないで論じてはならない。世の中の文明に貢献したかどうかでその重要性を決めるべきである。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

学問のすすめ」の文中には非常に厳しい助言が時にあります。現代日本では、一年間で約3万人もの方が自害されておられます。自害する者は、自分勝手で命の捨てどころを知らない者と非常に厳しく𠮟咤されておられます。

 

初めて告白しますが、FPおさじんは大手専門学校の管理職時代に激しいパワハラにより心療内科に通院して鬱病の薬を服用していました。正直、死にたいと思ったことは何度かあります。その度に命の捨てどころはここではないと自分に言い聞かせてきました。

 

今、流行り病で悩み苦しみ命の選択を迫られている方がおられると思います。お気持ちは痛いほど分かりますが、今は命の捨てどころではないと思います。自分のため家族のため友のために「生きる選択」をしていただきたく存じます。合掌。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑭

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された学問のすすめちくま新書」をご準備ください。

 

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〈第7編〉国民の二つの役目「税金は気持ちよく払え」※中略

人民は国の本家本元であるから、国のために費用を払うのは、もちろんその義務である。だから、この出費のとき不平を顔にあらわしてはいけない。国を守るためには、役人の給料がいる。陸海軍の軍事費もいる。裁判所の費用もかかるし、地方官の費用もかかる。

 

政府の保護を受けて、泥棒強盗の心配もなく、一人で旅行しても山賊に遭う恐れもなく、安穏とこの世を渡っていけるのは、非常に便利なことではないか。およそ世の中に、何がうまい商売かといって税金を払って政府の保護を買うほど安いものはない。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

何度もご案内のとおり、FPおじさんは「学問のすすめ」の影響を強く受けて、大学経営学を志し、FPファイナンシャル・プランナー)になり現在、税理士を目指しています。決して平坦な道ではなく苦難の連続ですが「心に火を燃やし絶対に諦めない」と福澤諭吉先生へお誓い申しております。

 

実務の世界において、「税金嫌い納税嫌い)」の方を非常に沢山お見受けします。売上を抜くなどの脱税行為は論外として、世間では異性へお金を使い経費損金)として落とす(計上する)経営者・理事長・医師などを見ると情けなく、汗水流して働いている従業員が可哀そうでなりません。

 

会社経営や病院(クリニック)経営に、ポルシェフェラーリが必要なのでしょうか。キャッシュ現金)を内部留保させ万が一に備える(予期せぬリスク)ことこそ、アフターコロナにおける最重要マネジメントだと思います。

 

さらに、これからは「インフレ・リスク」が最も恐ろしい経営リスクとして、早期に対策を起こすべきです。半年後、皆さんの生活は一変します。今から必ずインフレ物価上昇)の対策を行ってください。合掌。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑬

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

お陰様でやっと元気になりました。これからも皆さんのお役に立つ情報をブログにアップして行きたいと思います。ご愛読をされている親御様は是非、お子様にも共有していただきたいと考えております。合掌。

 

前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された学問のすすめちくま新書」をご準備ください。

 

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〈第7編〉国民の二つの役目「国民の義務」※中略

一国は会社のようであり、人民は会社の人間のようであって、ひとりで「主人と「の二つの役目をつとめるべきなのである。

 

第一客の立場から考えれば、一国の人民は国法を重んじて人間はそれぞれ平等であるということを忘れてはならない。他人が自分の権理を侵害するのが嫌ならば、自分もまた他人の権理を妨害してはならない。

 

第二主人の立場から考えれば、一国の人民がすなわち政府である。というのは、国民の人間がみな政治をする人間ではないので、政府というものを作って、これに国の政治をまかせ、人民の代理として事務をさせる、という「約束」を定めたからである。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

高校時代に初めて学問のすすめを拝読して心底驚いたのが、国民がひとりで「主人と「二つの役目をつとめるべきであるという教えです。今、皆さんの大半は「」として日々の生活を送られていると思います。

 

日々多忙であり自分の生活が精一杯で、「主人(政府)」になるのは無理だと考えておられる方が私を含めて大半だと思いますので、「」として人に迷惑を掛けないという最低限のルールを守って生活していただれば幸いに存じます。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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【ご報告】ブログ更新の遅延につきまして(お詫び)

番外編 

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

大変ご無沙汰しております。いつも「FP1級おじさんの日記をご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。ブログの更新が大幅に遅れて、たくさんの皆様へご心配をお掛けして大変申し訳ございません。(合掌)

 

実は、業務過多によるストレスから、首から腰にかけて神経痛」を発症して理学療法により、約1ヵ月治療を受けておりました。発症当初は、背中の痛みが酷く夜も眠れない状況でした。

 

お蔭様で、かなり回復してきておりますが、未だ仕事をセーブして療養を余儀なくされている状況でございます。誠に勝手ではございますが、当分の間、ブログ更新ができない状況をご理解いただければ幸いに存じます。

 

必ず全快してブログを更新したいと考えておりますので、引き続きご愛読の程、何卒よろしくお願い申し上げます。次のブログ更新は、5月のGW明けを予定しております。

 

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【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑫

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

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〈第6編〉文明社会と法の精神「国法は尊い」※中略

国民が政府にしたがうのは、政府が作った法にしたがうのではなく、自分たちが作った法にしたがうということなのだ。国民が法を破るのは、政府が作った法を破るのではなく、自分たちが作った法を破るということなのだ。

 

その法を破って刑罰を受けるのは、政府に罰せられるのではなく自分たちで定めた法によって罰せられるのだ。この趣旨をたとえていうならば、国民というものは、一人で二人分の役割をつとめているようなものである。

 

一つ目の役割】

自分の代理として政府を立てて、国内の悪人を取り締まって、善人を保護すること。

二つ目の役割】

政府との約束を固く守って、その法にしたがって保護を受けること。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

釈迦に説法ですが日本は法治国家であり、国会にて法律は制定されています。一方、その法律を自分たちが作ったと認識している日本国民は、少ないのではないでしょうか。法律は御上が決めたものという感覚が強いと思います。

 

FPおじさんは税理士法人に勤務して、税法を中心とした諸法令と常に対峙していますので福澤諭吉先生が述べられている意味を深く理解できますが、世の中には納税意識の低い方がおられます。

 

納税意識の低い方に共通しているのが、「脱税」と「節税」の違いを理解できておらず、また理解しようと努力学修)しようとしない傾向にあります。法令を遵守し、かつ納税意識を上げるにはどうしたらよいのでしょうか。

 

それは、日本国民のFP(ファイナンシャルプランニング)リテラシーを上げることだと思います。そのために、税金社会保障金融不動産保険などの智慧を学ぶ機会を与えること、すなわち「義務教育」にすることだと考えます。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑪

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された学問のすすめちくま新書」をご準備ください。

 

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〈第5編〉国をリードする人材とは「文明の形と精神の反比例」※中略

国の文明は形あるもので評価してはならない。ここに形のないものが一つある。これは、では見えない、に聞こえない、売り買いもできない、貸し借りもできない。

 

しかし、国民の間にまんべんなく存在して、その作用はたいへん強い。これがなければ、学校その他の形あるものも、実際の役に立たない。真に「文明の精神」と呼ぶべき最も偉大で、最も重要なものなのだ。

 

では、そのものとは何なのだろうか?「人民独立の気概」である。つまるところ、人民に独立の気概がなければ、文明の形も結局無用の長物となる。およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

学問のすすめ」という本は、もともと民間の読み物、あるいは小学校で使う本として書かれていますが、第4編第5編については少し文体を変え難しい言葉を使ったところもあると福澤諭吉先生は述べられています。

 

さらには、「文明の精神」=「人民独立の気概」であり、独立の気概がなければ、文明の形も結局無用の長物となってしまうと強調されているのが、非常に印象的なものになっています。

 

時代背景もありますが、新しい時代を切り拓くには「気概」が最も重要であり、流行り病により一遍してしまった難局を乗り越えていくために最も重要なものであるとFPおじさんは実感しています。

 

これから、「Society5.0」の時代を迎えるにあたり、AI(人口知能)には到底マネのできないものが「気概」であり、また「思いやり」や「気遣い」ではないでしょうか。これこそが、日本人マインドプライド)だと思います。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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