会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回につづき、「リース会計」をみていきます。前回までで、リース取引を分類することができましたので、今回から会計処理を解説していきます。
〈ファイナンス・リース取引の会計処理〉
ファイナンス・リース取引は、通常の売買取引に準じた会計処理(売買処理)を行います。借手(レッシー)が貸手(レッサー)からから資金を借り、その借入資金で有形固定資産を購入し、代金を分割払いしたと考えます。
①リース取引開始時
リース物件の取得原価相当額を「リース資産」勘定に計上し、同額をリース会社から借り入れた資金の返済義務である「リース債務」勘定に計上します。なお、金額は、リース料総額から利息相当額を控除して算定します。
〈仕訳〉
- (リース資産)/(リース債務)
②リース料支払時
支払ったリース料のうち、リース債務に対する利息相当額を「支払利息」勘定に計上し、リース債務の元本返済部分である残額については「リース債務」勘定の減額処理を行います。
〈仕訳〉
- 利息相当額 ⇒ (支払利息)/(現金預金)
- 原本返済額 ⇒ (リース債務)/(現金預金)
③決算時(減価償却費を計上)
リース物件も通常の資産と同様に、減価償却を行います。
〈仕訳〉
- 所有権移転取引 ⇒ (残存価額)自己資産と同じ(耐用年数)経済的年数
- 所有権移転外取引 ⇒ (残存価額)0円(耐用年数)リース期間
〈オペレーティング・リース取引の会計処理〉
オペレーティング・リース取引は、通常の賃貸借処理を行うため、支払ったリース料を「支払リース料」勘定で処理します。
参考:上記仕訳は、(借方)/(貸方)です。