FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

リース会計について④

会計実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回につづき、「リース会計」をみていきます。前回までで、リース取引を分類することができましたので、今回から会計処理を解説していきます。

 

ファイナンス・リース取引の会計処理

 ファイナンス・リース取引は、通常の売買取引に準じた会計処理(売買処理)を行います。借手(レッシー)が貸手(レッサー)からから資金を借り、その借入資金で有形固定資産を購入し、代金を分割払いしたと考えます。

 

リース取引開始時 

リース物件の取得原価相当額を「リース資産」勘定に計上し、同額をリース会社から借り入れた資金の返済義務である「リース債務」勘定に計上します。なお、金額は、リース料総額から利息相当額を控除して算定します。

〈仕訳〉

  • (リース資産)/(リース債務)

 

リース料支払時

支払ったリース料のうち、リース債務に対する利息相当額を「支払利息」勘定に計上し、リース債務の元本返済部分である残額については「リース債務」勘定の減額処理を行います。 

〈仕訳〉

  • 利息相当額 ⇒ (支払利息)/(現金預金)
  • 原本返済額 ⇒ (リース債務)/(現金預金)

 

決算時(減価償却費を計上)

リース物件も通常の資産と同様に、減価償却を行います。

〈仕訳〉

  • 所有権移転取引 ⇒ (残存価額)自己資産と同じ(耐用年数)経済的年数
  • 所有権移転外取引 ⇒ (残存価額)0円(耐用年数)リース期間

 

オペレーティング・リース取引の会計処理

オペレーティング・リース取引は、通常の賃貸借処理を行うため、支払ったリース料を「支払リース料」勘定で処理します。

 

参考:上記仕訳は、(借方)/(貸方)です。

 

f:id:FP1nakagawa:20190726194500j:plain