FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

法人税申告書別表5(2)について

法人税法実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

今回は、法人税申告書別表5(2)を解説していきます。別表5(2)は、租税公課の納付状況等に関する明細書です。複雑極まりない別表で、初心者が理解するまでには相当時間がかかります。FPおじさんも最初はさっぱり理解できず苦労しました。(笑)

 

まずは、「納税充当金」という会計では出てこない言葉の理解が必須になります。納税充当金とは、会計でいう「未払法人税」のことを指します。今期の決算時に確定した法人税、住民税、事業税で未払いのものです。

〈決算時の仕分〉一勘定制

 

上記を別表5(2)では、納税充当金の繰入として31欄(損金経理をした納税充当金)に入力します。

 

一方、前期に確定した法人税、住民税、事業税で未払いのものを今期に支払った場合、下記の仕分を行います。

〈支払時の仕分〉一勘定制

  • 前期確定法人税、住民税、事業税 ⇒ (未払法人税)/(現金預金)

 

上記を別表5(2)では、納税充当金の取崩として34欄(法人税等)と35欄(事業税)に入力します。

  • 34欄(法人税等) ⇒ 法人税、住民税(都道府県民税と市町村民税)を入力
  • 35欄(事業税) ⇒ 事業税を入力

 

前回解説しましたが、35欄に入力した事業税は、別表4の13欄(納税充当金から支出した事業税)にも入力して損金算入(減算)されます。

 

参考:上記仕分は、(借方)/(貸方)です。

 

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