会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回につづき、今回も外貨建取引を解説していきます。今回は、「為替予約」についてみていきます。税理士試験でも必須の内容で難易度が高い会計処理になりますが、頑張ってみていきます。(笑)
為替予約とは、為替変動による損益(リスク)を排除するために、取引当事者間で定められた将来の受渡時にあらかじめ約束したレートで外貨の購入(買予約)または売却(売予約)を行う契約のことです。
為替変動による損益(リスク)について、下記に整理したい思います。
〈円高(円が強くなる)の場合〉※1ドル=100円 ⇒ 90円
- 売掛金 ⇒ 受取るお金が減少(損) ∴為替差損
- 買掛金 ⇒ 支払うお金が減少(益) ∴為替差益
〈円安(円が弱くなる)の場合〉※1ド=100円 ⇒ 110円
- 売掛金 ⇒ 受取るお金が増加(益) ∴為替差益
- 買掛金 ⇒ 支払うお金が増加(損) ∴為替差損
上記のような為替変動による損益(リスク)を排除する目的で行われる契約が、為替予約になります。将来の為替レートを決めておく(予約)することにより、損益(リスク)を最小限に抑える(ヘッジする)ことができます。
次回は、為替予約における会計処理を解説していきます。お楽しみに!