FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

組織再編における会計処理②

会計実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

今回は、組織再編の「企業結合」を解説していきます。企業結合とは、ある企業が他の企業、またはその事業に対する支配を獲得して一つの報告単位になることです。何だか難しい定義ですが、要するにある会社が他の会社を「取得」したと考えるだけです。

 

したがって、取得を意味する「パーチェス(parchase)法」によって会計処理します。

 

パーチェス法では、原則として企業結合時の時価で資産と負債を評価します。さらに、資産と負債の時価と対価との差額は、「のれん」または「負ののれん」として認識します。

  • のれん ⇒ 取得原価  資産時価-負債時価
  • 負ののれん ⇒ 取得価額  資産の時価-負債の時価 

 

のれんとは超過収益力のことで、経営ノウハウやブランド力などの目に見えない価値を評価し資産として計上します。目に見えない価値なので、無形固定資産として計上するのです。面白い記帳技術ですよね。

 

のれんの会計処理〉

のれん発生時に無形固定資産として計上し、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法その他の合理的な方法により規則的に償却します。ただし、のれん金額に重要性が乏しい場合には、のれん発生時の費用として処理することができます。

 

負ののれんの会計処理〉

負ののれん発生時の期間利益として、「負ののれん発生益」勘定で処理します。

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