会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今回は、組織再編の「株式移転」を解説していきます。株式移転とは、完全親会社（持株会社）を設立し、各企業が完全子会社となるために株式交換を行う行為のことです。実務上、「〇〇ホールディングス」という会社が存在しますが、この中には株式移転により新設されたものが多数あります。
新設された完全親会社の発行する新株と完全子会社となる既存会社の株主が所有する株式（発行済株式100％）が交換され、完全親子会社の関係が構築されます。
- 株式移転スキーム ⇒ 完全親会社設立＋株式交換
なお、完全子会社となる会社が「取得企業」に該当するか「被取得企業」に該当するかで、完全親会社の会計処理が異なります。それぞれの判定は、完全子会社の完全親会社に対する持株割合の大きさなどから決定します。
〈完全親会社の会計処理〉
- 完全親会社が発行する新株の取得原価＝①＋②
①取得企業株式の取得原価 ⇒ 取得企業の株主資本の額（帳簿価額）
②被取得企業株式の取得原価 ⇒ 取得企業の株式の時価
- 株式移転時の仕訳 ⇒（関係会社株式）／（資本金）
参考：上記仕訳は、（借方）／（貸方）です。
