FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

個人事業の事業主勘定について①

所得税法実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

令和元年分の所得税確定申告期限は、新型コロナウィルスの影響を考慮して令和2年4月16日(木)まで延長されました。一方で、本来の申告期限である3月16日(月)までに所得税の申告を終わらせようと尽力している税理士事務所が多いのが実情です。(忙)

 

給与所得者(サラリーマン)の確定申告は、医療費控除や住宅ローン控除を受けて源泉所得税の還付を受ける方が多いと思いますが、税理士事務所では、個人事業主の事業所得申告がメイン(中心)になります。

 

事業所得を申告する場合、決算書を添付します。この際、青色申告の承認を受けて、青色申告特別控除65万円の適用を受ける個人事業主の方が多いと思います。青色申告の解説は今回割愛しますが、貸借対照表(資産負債調)を作成しなければなりません。

 

青色申告決算書の貸借対照表(資産負債調)は、法人で作成する貸借対照表とは若干異なり、「事業主貸」および「事業主借」という特殊な勘定科目が出てきます。この勘定科目は、日商簿記検定で出題されないため、FPおじさんも実務で初めて目にしました。

 

事業主貸

事業の資金から支払った必要経費にならない生活費等の家事上の支出や、事業用資産の家事消費等を整理する勘定科目で、資産の部に属します。

 

事業主借

事業主から受け入れた事業資金や預金利息等の事業以外の収入を整理する勘科目で、負債の部に属します。

 

なお、事業主勘定は「元入金」で調整することになるため、翌年に繰り越されることはありません。イメージが沸かないと思いますので、次回、具体例を示して解説していきます。(笑)

 

出典:国税庁ホームページ

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/kojinjigyo.htm

 

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