FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

個人事業の事業主勘定について②

所得税法実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回につづき、「事業主勘定」について解説していきます。今回は、具体的な仕訳方法を例示したいと思います。慣れるまで少し大変ですが、個人事業主の方は頑張ってください。(笑)

  

事業主貸

事業の資金から支払った必要経費にならない生活費等の家事上の支出や、事業用資産の家事消費等を整理する勘定科目で、資産の部に属します。

(仕訳例)

  • 事業用資金を生活費として家計に渡した場合 (事業主貸)/(現金)
  • 商品を家事消費した場合 (事業主貸)/(売上)
  • 店舗併用住宅の家賃を経費から除外する場合 (事業主貸)/(支払家賃)
  • 車の減価償却費から家事分を除外する場合 (事業主貸)/(減価償却費)

 

事業主借

事業主から受け入れた事業資金や預金利息等の事業以外の収入を整理する勘科目で、負債の部に属します。

(仕訳例)

  • 家事用資金で事業上の消耗品を購入した場合 (消耗品費)/(事業主借
  • 事業用預貯金の利息 (預貯金)/(事業主借

 

〈参考〉事業用固定資産を売却した場合(譲渡所得に該当)

  • 売却益が出た場合 ⇒ 時価-簿価=売却益 ∴売却益を事業主借で処理
  • 売却損が出た場合 ⇒ 時価-簿価=売却損 ∴売却損を事業主貸で処理

  

参考:上記仕訳は、(借方)/(貸方)です。

 

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