FP実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回、6月20日に金融市場(株価)に関する記事を書きました。その翌日、日経平均株価は約1,000円もの急落に見舞われました。その結果は的中して多方面から大反響をいただきました。
【緊急速報】金融緩和縮小に伴う株価下落に要注意! - FP1級おじさんの日記
神様でなければ株価の天底をズバリ当てることはできませんが、備えあれば患いなしだと思います。資産運用で大切なことは、「勝つことより負けないこと」です。余裕をもって利益確定して欲張らない。強欲(グリード)はバブルと共に消えますよ。
さて、夏枯れ相場に入り日本の株価が膠着状態に入る中で、米国の株価は史上最高値を奪回しています。S&P500、ナスダック、そしてNYダウ平均までもが強含んでいますが、世界の株価は米国の株価が命運を握っています。
前回、解説しましたが、想定以上の米国インフレ率(物価上昇率)の上昇により金融緩和の引き締め(テーパリング)が前倒しで行われます。具体的には、米連邦準備理事会(FRB)が「FF金利」を段階的に引き上げます。
米国の株価動向を予測する指標に「ブラックスワン指数(スキュー指数)」というプロが使う指標があります。ブラックスワン指数(SKEW Index)は、「株価が大幅に下落する確率÷株価が大幅に上昇する確率」を指数化したものです。
ブラックスワン指数が上昇する局面は、オプション市場で「株価の大幅下落を警戒する投資家が増えている状況」を示します。投資家が「ブラックスワン(まさかの黒い白鳥)」が出現することを恐れると、ブラックスワン指数が上昇しやすいと言われています。
今週、そのブラックスワン指数が何と異常値170ポイントを付けました。プロの投資家(機関投資家やヘッジファンドなど)は、米国の株価に対してヘッジ取引(プットオプションの買い)のポジションを組んでいます。
今晩、米国雇用統計と失業率が公表されますので、強い指標が公表されれば金利上昇懸念から一気に米国の株価が崩れるリスクがあります。キャッシュ・ポジションの比率を高めておくことをお勧めいたします。(合掌)
出典:FRBホームページ
https://www.federalreserve.gov/default.htm
〈注意〉
上記内容は、FPおじさんの私論であり一切の責任は負いかねますので、最終判断は自己責任で宜しくお願いいたします。