歯科経営実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今回は、歯科医業経営コンサルティング講義の第15回目になります。なお、公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会様のテキストを参考にさせていただき、ポイントを整理していきたいと考えております。
〈歯科医院コンサルティングマニュアル(中級編)〉
https://books.rakuten.co.jp/rb/16257464/?l-id=search-c-item-img-01
〈第3章 歯科医院の経営改善支援〉~第2節 経営戦略の策定~
前回、経営戦略には「成長戦略」と「競争戦略」があり、その両方を検討する必要があることを講義しました。さらに、自医院の成長を継続させるために4つの成長戦略「市場浸透戦略」「市場開拓戦略」「製品開拓戦略」「多角化戦略」がありました。
さらに、自医院を成長させながら、かつ他医院との競合に勝ち残るための競争戦略も同時に立案することが重要になります。成長戦略と競争戦略は車の両輪でありシナジー効果が高いため、レバレッジの効いた戦略的経営が実現できます。
〈競争戦略〉※ポーター「3つの競争戦略」より
- 差別化戦略 ⇒ サービスの認知上の価値(ブランド)を増加させる
- 低価格戦略 ⇒ 事業コストを競合より下げることで競争優位を確保
- 集中戦略 ⇒ 資源を特定のターゲットや地域へ集中させる
なお、低価格戦略は「コストリーダーシップ戦略」、集中戦略は「焦点戦略」とも呼ばれています。歯科医院の場合、差別化戦略と集中戦略を選択して戦略立案を行います。患者は当然に低価格による医療サービスを望みますが、多額のコストを掛けて習得した医療技術を低価格で提供すべきでないことは言うまでもありません。
ところで、他医院と差別化を図り、かつターゲットを絞って戦略を練る場合に最も多用される手法が「SWOT分析」です。「強み」や「弱み」を正確に把握するため、一般企業でも常に用いられています。
〈SWOT分析〉
- 強み(Strength) ⇒ 自医院(内部環境)の強み
- 弱み(Weakness)⇒ 自医院(内部環境)の弱み
- 機会(Opportunity)⇒ チャンスにつながる外部環境
- 脅威(Threat)⇒ ピンチにつながる外部環境
なお、上記4つの項目をクロス・マトリックスさせることで「4つの視点」から分析を行うことができます。詳細については次回、解説しますのでお楽しみに。
以上、新型コロナウイルスの一日も早い収束を心から祈念しながら、気合を入れてブログ講義していきたいと思います。皆さんも全集中水の呼吸でブログを読んでくださいね。(合掌)
出典:歯科医院コンサルティングマニュアル(中級編)