FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

【人生の教科書】「学問のすすめ」から学ぶ実学⑥

啓蒙思想

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された学問のすすめちくま新書」をご準備ください。

 

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〈第2編〉人間の権理とは何か「人間は平等である」※中略

人がこの世に生まれるのは、天によるものであって、人の力によるものではない。人々はお互いに尊重しあい、それぞれがその社会的な役割を果たして、お互いに迷惑をかけることがないとすれば、それはもともとが同類の人間で、同じ天の下に生まれた同じ人類だからである。

 

人と人との関係は、本来同等だ。ただし、その同等というのは、現実のあり方が等しいということではなくて、権理が等しいということだ。現実のあり方を見てみると、貧富強弱や、知恵がある、愚かであるといった差が非常にはなはだしい。

 

人権というものは、ひとりひとりの命を重んじて財産を守り名誉を大切にするということである。天がこの世に人を生まれさせるにあたっては、体と心の働きを与えて、この基本的人権を持つものとしたのだから、どんなことがあっても、人間がこれを侵害することはできない。

 

〈FPおじさんインプレッション〉

人権」に関する話は非常にセンシティブですが、福澤諭吉先生は何の躊躇いもなく現実のあり方を見てみると、貧富強弱や、知恵がある、愚かであるといった差が非常にはなはだしい。」と述べられています。

 

天により同じ人権を与えられて生まれてきたにも関わらず、現実のあり方は全く異なっています。この格差が生じた理由は明白であり、「自分の行動を正しくして、熱心に勉強し、広く知識を得て、それぞれの社会的役割にふさわしい知識人間性を備えること。」ができたか否かだと思います。

 

自分の社会的役割をきちんと認識し、その重さを考え、卑しいことをせず「学問」を志ざして学び続けることでしか「人生の成功」はないと福澤諭吉先生は教えてくれています。成功者学問を志した者)を羨んだり、嫉んだりする前に、自らを律し謙虚に学ぶ姿勢が必要なのではないでしょうか。

 

出典:現代語訳 学問のすすめ

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