啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第2編〉人間の権理とは何か「人間は平等である」※中略
人がこの世に生まれるのは、天によるものであって、人の力によるものではない。人々はお互いに尊重しあい、それぞれがその社会的な役割を果たして、お互いに迷惑をかけることがないとすれば、それはもともとが同類の人間で、同じ天の下に生まれた同じ人類だからである。
人と人との関係は、本来同等だ。ただし、その同等というのは、現実のあり方が等しいということではなくて、権理が等しいということだ。現実のあり方を見てみると、貧富や強弱や、知恵がある、愚かであるといった差が非常にはなはだしい。
人権というものは、ひとりひとりの命を重んじて、財産を守り、名誉を大切にするということである。天がこの世に人を生まれさせるにあたっては、体と心の働きを与えて、この基本的人権を持つものとしたのだから、どんなことがあっても、人間がこれを侵害することはできない。
〈FPおじさんインプレッション〉
「人権」に関する話は非常にセンシティブですが、福澤諭吉先生は何の躊躇いもなく「現実のあり方を見てみると、貧富や強弱や、知恵がある、愚かであるといった差が非常にはなはだしい。」と述べられています。
天により同じ人権を与えられて生まれてきたにも関わらず、現実のあり方は全く異なっています。この格差が生じた理由は明白であり、「自分の行動を正しくして、熱心に勉強し、広く知識を得て、それぞれの社会的役割にふさわしい知識や人間性を備えること。」ができたか否かだと思います。
自分の社会的役割をきちんと認識し、その重さを考え、卑しいことをせず「学問」を志ざして学び続けることでしか「人生の成功」はないと福澤諭吉先生は教えてくれています。成功者(学問を志した者)を羨んだり、嫉んだりする前に、自らを律し謙虚に学ぶ姿勢が必要なのではないでしょうか。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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