啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第4編〉国民の気風が国をつくる「日本の独立という課題」※中略
この国に生まれて日本人の名を持つ以上は、それぞれの役割をしっかりと見極めて、力を尽くさなくてはいけない。われわれは国民としての責任を尽くし、政府は政府としての責任を尽くしてお互いに協力しあい、日本全体の独立を維持しなければならない。
何事であっても、物事を維持しようとすれば、力のバランスというものが必要である。内側に政府の力、外部には国民の力があって、内外それぞれ反応してその力のバランスをとらなければいけない。政府は内側の生命力のようなもので、国民は外部の刺激のようなものだ。
わが国の状態を観察してみて、外国におよばないところを挙げてみると、「学術」「経済」「法律」の三つである。世の中の文明は、ただこの三つに関係しており、この三つがちゃんとしていないと国の独立ができないということは、識者の話を聞くまでもなく明らかである。そも原因とは、すなわち国民の無知無学である。
〈FPおじさんインプレッション〉
福澤諭吉先生は、「この国に生まれて日本人の名を持つ以上は、それぞれの役割をしっかりと見極めて、力を尽くさなくてはいけない。」そのためには、「学問を志し」「物の道理(役割)を知り」そして、「独立した個人」になることが重要だと述べられています。
この第4編「国民の気風が国をつくる」は、明治維新により開国を果たした日本が諸外国と対等に渡り合うための啓司が述べられており、個人の独立こそが国を強くする原動力であるとされています。
国民の無知無学が国力を弱くし、その繁栄を妨げるというこの思想は、非常に共感できるものがあります。よく子供から、「なぜ勉強しなければならないの?」と聞かれる親御様も多いかと存じますが、ずばりその答えは、「学問のすすめ」に明記されています。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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