啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第6編〉文明社会と法の精神「国法は尊い」※中略
国民が政府にしたがうのは、政府が作った法にしたがうのではなく、自分たちが作った法にしたがうということなのだ。国民が法を破るのは、政府が作った法を破るのではなく、自分たちが作った法を破るということなのだ。
その法を破って刑罰を受けるのは、政府に罰せられるのではなく、自分たちで定めた法によって罰せられるのだ。この趣旨をたとえていうならば、国民というものは、一人で二人分の役割をつとめているようなものである。
【一つ目の役割】
自分の代理として政府を立てて、国内の悪人を取り締まって、善人を保護すること。
【二つ目の役割】
政府との約束を固く守って、その法にしたがって保護を受けること。
〈FPおじさんインプレッション〉
釈迦に説法ですが日本は法治国家であり、国会にて法律は制定されています。一方、その法律を自分たちが作ったと認識している日本国民は、少ないのではないでしょうか。法律は御上が決めたものという感覚が強いと思います。
FPおじさんは税理士法人に勤務して、税法を中心とした諸法令と常に対峙していますので福澤諭吉先生が述べられている意味を深く理解できますが、世の中には納税意識の低い方がおられます。
納税意識の低い方に共通しているのが、「脱税」と「節税」の違いを理解できておらず、また理解しようと努力(学修)しようとしない傾向にあります。法令を遵守し、かつ納税意識を上げるにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、日本国民のFP(ファイナンシャルプランニング)リテラシーを上げることだと思います。そのために、税金・社会保障・金融・不動産・保険などの智慧を学ぶ機会を与えること、すなわち「義務教育」にすることだと考えます。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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