啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第12編〉品格を高める「知識だけでは品格は高まらない」※中略
人間の見識や品格は、難しい議論をすることによってのみ、高くなるものではない。また、人間の見識品格は、ただ、広い知識をもっていることによって高くなるものでもない。
正しい物事を正しいと判断することと、その正しいことを実行することとは、全く別のことなのだ。正しく考え正しく行動できるときもあるし、そうでないこともあるのだ。「医者の不養生」とか「論語読みの論語知らず」ということわざも、こういうことを言ったのであろう。
だから言うのだ。人間の見識品格は、深遠な理論を議論しても高まるものではないし、また、広い知識を持つことだけで高まるものでもないと。では、人間の見識、品格を高めるにはどうしたらいいのだろうか。その要点は、「物事のようすを比較して、上を目指し、決して自己満足しないようにすることである。」
〈FPおじさんインプレッション〉
FPおじさんは、「品格」という言葉が大好きで常に意識して行動するように心掛けています。また、品格がある人のことを「ジェントルマン」と解釈しています。福澤諭吉先生は日本には、品格のある人間が少ないことを憂いておられます。
(FPおじさん流3区分)
- 見識も、品格もある人
- 見識はあるが、品格がない人
- 見識も、品格もない人
人間で生まれてきた以上、「見識も、品格もある人」を目指しなさいというのが福澤諭吉先生の教えです。FPおじさんは職業柄、いわゆる「先生」と呼ばれている人と付き合う機会が多く、医者、歯医者、弁護士、会計士、税理士などの先生方です。
当然に「見識」はお持ちですが、「品格」のない先生も多く散見されます。態度が非常に横柄で、休日は外車を乗り回してゴルフ三昧。税金を支払うことを極度に嫌がり夜は高級クラブで酒を飲む。
福澤諭吉先生は、「酒と異性におぼれたりするのは、まともな人間ではないのだ」とバッサリ切り捨てています。それでは、「品格」のある人とはどのような人なのでしょうか。福澤諭吉先生は、「物事のようすを比較して、上を目指し、決して自己満足しないようにすることである。」と啓示されておられます。
FPおじさんは、現状に自己満足せず、常に反省して謙虚な姿勢で上をめざせる人こそが、「ジェントルマン」であると解釈しています。周囲の方への感謝の気持ちを常に忘れず学び続けて行きましょう。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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