FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

割賦販売②(特殊商品売買)

会計実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回に続き、今回も割賦販売について解説します。まずは、最も簡単な「販売基準」からみていきます。販売基準では、商品引渡時に販売高の全額を収益計上します。

〈販売基準〉※一般商品売買と区別します。

  • 販売時 ⇒ (割賦売掛金)/(割賦売上
  • 代金回収時 ⇒ (現金預金)/(割賦売掛金

 

次に、「回収基準」をみていきます。販売時および代金回収時の会計処理は、販売基準と同様になります。

 

ただし、決算時に未回収の割賦売掛金に含まれる商品販売益を繰延売上利益勘定で繰り延べます。また、前期に繰り延べ処理した割賦売掛金のうち当期回収分の利益を戻し入れ処理します。(未実現利益整理法といいます。)

〈回収基準〉※未実現利益整理法

  • 販売時 ⇒  (割賦売掛金)/(割賦売上
  • 代金回収時 ⇒ (現金預金)/(割賦売掛金
  • 代金回収時(前期分)⇒(繰延売上利益)/(繰延売上利益戻入)
  • 決算時(未回収分)⇒ (繰延売上利益控除)/(繰延売上利益

  

最後に、「回収期限到来基準」ですが、会計処理は回収基準と同様(未実現利益整理法)になります。

 

ただし、未回収の割賦売掛金で回収期限が未到来のものを繰延売上利益勘定で処理します。また、前期に繰り延べ処理した割賦売掛金のうち回収期限到来分の利益を戻し入れ処理します。

 

 参考:上記仕訳は、(借方)/(貸方)です。 

 

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