FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

法人税率の推移に関する考察

法人税法実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

現在の国が行う租税政策について、税理士を目指す者として少し考えてみたいと思います。現行の税制では、法人(会社)に対する税金は減税、個人に対する税金は増税の路線が顕著になっています。

 

現在の法人税率は、原則23.2%(中小法人の場合:年800万円以下の部分は15%)になっています。なお、過去の推移は、下記の通りです。

  • 1989年以前    ⇒ 40.0%以上
  • 1990年~1997年 ⇒ 37.5%
  • 1998年      ⇒ 34.5%
  • 1999年~2011年 ⇒ 原則30.0%
  • 2012年~2014年 ⇒ 原則25.5%
  • 2015年      ⇒ 原則23.9%
  • 2016年      ⇒ 原則23.4%
  • 2017年~現在   ⇒ 原則23.2%

     

諸外国と比べ、法人税率が高く国際競争力を上げるという理由で法人税率が引き下げられてきました。昭和時代と比較すると税率は半分になっています。そのため、大企業の税引後利益の内部留保は積み上がる(金持ちがより金持ちになる)構図が顕著です。

 

10月から消費税率が引き上げられましたが、大企業に対する税負担を見直すことを優先すべきだと個人的には考えます。当然、中小企業に対する税負担緩和は継続すべきですね。消費税率引き上げで、景気悪化そして中小企業倒産の負の連鎖が起こらないことを心から願うばかりです。(合掌)

 

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