会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今回は、「その他有価証券」の期末評価を解説していきます。その他有価証券とは、前回まで解説した売買目的有価証券、満期保有目的の債券、子会社株式および関連会社株式以外の有価証券になります。
具体的には、長期の時価変動によって利益を得ることを目的として保有する有価証券や、持合株式のように業務提携の目的で保有する有価証券などです。
〈市場価格のあるその他有価証券〉
その他有価証券のうち、市場時価のあるものについては、時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額は原則として純資産直入します。純資産直入とは、損益計算書を通さず、直接、貸借対照表の純資産の部に計上することをいいます。
時価評価にあたっては、洗替方式にもとづく下記方法の選択適用が認められています。
- 全部純資産直入法
- 部分純資産直入法
〈全部純資産直入法〉
評価差額の合計額を純資産の部に「その他有価証券差額金」として計上する方法
〈部分純資産直入法〉
評価差益 ⇒ 純資産の部に「その他有価証券評価差額金」として計上する方法
評価差損 ⇒ 「投資有価証券評価損益」として計上する方法