会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
以前、固定資産の減損処理を解説しましたが、今回は、「有価証券の減損処理」を解説していきます。有価証券の減損処理は、売買目的有価証券を除くすべての有価証券に適用され、下記2通りの方法があります。
- 強制評価減 ⇒ 市場価格のある有価証券
- 実価法 ⇒ 市場価格のない有価証券
〈強制評価減〉
時価が著しく下落し、回復する見込みがあると認められる場合を除き、時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額を当期の損失として会計処理します。なお、時価が著しく下落とは、一般的に時価が取得原価に比べて50%程度またはそれ以上に下落した場合をいいます。
〈実価法〉
発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合に、取得原価を実質価額まで減額し、評価差額を当期の損失として会計処理します。なお、実質価値とは、財務諸表に基づいて算定した1株あたりの純資産額をいいます。また、実質価額が著しく低下とは、少なくとも株式の実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下した場合をいいます。
最後に、評価差額を当期の損失に計上する場合、「切放法」が適用されます。減損処理をした有価証券については、評価切り下げ後の帳簿価額を翌期首における取得原価とします。