会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回につづき、今回も「為替予約」について解説していきます。今回は、為替予約における会計処理をみていきます。
前回解説しましたが、為替変動による損益(リスク)を排除する目的で行われる契約が、為替予約になります。将来の為替レートを決めておく(予約する)ことにより、損益(リスク)を最小限に抑える(ヘッジする)ことができます。
「ヘッジ」取引とは、「回避」を意味しています。為替取引自体を「ヘッジ対象」といい、そのリスクの回避手段である為替予約を「ヘッジ手段」といいます。
為替予約の会計処理には、下記2通りの処理方法があります。
- 独立処理 ⇒ ヘッジ対象とヘッジ手段を独立取引として処理する方法
- 振当処理 ⇒ 直物レートと為替レートの差額を期間配分する方法
為替予約における会計処理は、独立処理が「原則」になります。なお、振当処理は「例外」として認められています。「ヘッジ会計」基準の要件を満たした場合にのみ適用することができます。
参考:「ヘッジ会計」については、後日ブログにて解説を行う予定です。
ヘッジ会計とは、ヘッジ取引のうち一定の要件を充たすものについて、ヘッジ対象に係る損益とヘッジ手段に係る損益を同一の会計期間に認識し、ヘッジの効果を会計に反映させるための特殊な会計処理をいう(金融商品会計に関する会計基準29項)。