FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

【入門】歯科医院経営コンサルティング⑮

歯科経営実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

今回は、歯科医業経営コンサルティング講義の第14回目になります。なお、益社団法人日本医業経営コンサルタント協会様のテキストを参考にさせていただき、ポイントを整理していきたいと考えております。

 

〈歯科医院コンサルティングマニュアル(中級編)〉

https://books.rakuten.co.jp/rb/16257464/?l-id=search-c-item-img-01

 

〈第3章 歯科医院の経営改善支援〉~第2節 経営戦略の策定~

前回、経営環境分析(外部環境分析・内部環境分析)の重要性を講義しましたが、その分析をベースに行われるのが経営戦略策定になります。経営戦略には、「成長戦略」と「競争戦略」があります。

  • 成長戦略 ⇒ 成長を継続するための経営戦略
  • 競争戦略 ⇒ 競合に勝ち残るための経営戦略

 

なお、経営戦略策定にあたり先ずは、自医院のコアコンピタンス(価値の源泉)を把握しておくことが重要です。歯科医院のコアコンピタンスは、先ずは「治療技術になりますが、それ以外に何があるかを列挙してみてください。

 

コアコンピタンスが多ければ多いほど成長が継続し、かつ競合に勝ち続けることができます。地域での知名度、先端医療設備、清潔な医院、交通の便などが「競争の源泉になります。

 

〈成長戦略〉※アンゾフ「製品市場マトリックス」より

  • 市場浸透戦略 ⇒ 現状の医療サービスのままで成長させる戦略
  • 市場開拓戦略 ⇒ 現状の医療サービスを新患者層や診療圏へ投入する戦略
  • 製品開拓戦略 ⇒ 新しい医療サービスを新患者層や診療圏へ投入する戦略
  • 多角化戦略  ⇒ 新分野へ進出することで成長させる戦略

 

市場浸透戦略)

現在の患者に対する売上高を伸ばす方法(自費治療を伸ばす)、および現在の診療圏の中で新しい患者を見つける方法(子連れの主婦を集める)がある。

 

市場開拓戦略)

分院の開設訪問歯科診療の開始などがあり、リスクを伴うが成長性が期待できる。

 

製品開発戦略)

メタルフリーのセラミックスを使用した審美歯科を開始する、定期予防管理を開始するなどがあり、魅力ある新しい診療により成長が期待できる。

 

多角化戦略)

歯科医療をはなれ介護施設を経営する、アパート経営を始めるなどがあり、リスクが高く慎重な判断が求められるが、成功した場合の成長は大きい。

 

以上、新型コロナウイルス一日も早い収束を心から祈念しながら、気合を入れてブログ講義していきたいと思います。皆さんも全集中水の呼吸でブログを読んでくださいね。(合掌)

  

出典:歯科医院コンサルティングマニュアル(中級編)  

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