歯科経営実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今回は、歯科医業経営コンサルティング講義の第13回目になります。なお、公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会様のテキストを参考にさせていただき、ポイントを整理していきたいと考えております。
〈歯科医院コンサルティングマニュアル(中級編)〉
https://books.rakuten.co.jp/rb/16257464/?l-id=search-c-item-img-01
〈第3章 歯科医院の経営改善支援〉~第1節 現状の問題点把握~
歯科医院経営の問題点は患者数の減少や従業員の雇用など様々ですが、一般企業と同様に「経営環境分析」が非常に重要となります。的確な調査と要因分析を行い、戦略的な視点で改善を進める姿勢が欠かせません。
経営環境分析は「外部環境分析」と「内部環境分析」を同時に行うことで、より精緻な経営戦略を立案することが可能になります。通常、顧問税理士の先生が財務分析などの内部環境分析をされると思います。
一方、外部環境分析まで踏み込んだアドバイスを行う税理士の先生は少ないのが現状です。そのため、歯科特化型のコンサルティング会社や大手税理士法人などを活用して、定期的に情報を収集しておくことをお勧めします。
〈外部環境分析〉
外部環境分析は、歯科医院をとりまく「マクロ環境の分析」と自医院の診療圏内の「ミクロ環境の分析」に大別できます。
〈内部環境分析〉
内部環境分析は、下記の5つの要素(①経営数値、②経営資源、③患者状況、④従業員意識、⑤業者評価)で状況把握を行うことで精緻でバランスの取れた環境分析ができますので、顧問税理士の先生へ相談してみてください。
①経営数値の把握
②経営資源の把握
- 勤務医、歯科衛生士、歯科助手の人数推移と売上との相関
- チェア、レントゲンなど経過年数の把握と設備投資サイクル
- 外装・内装の状況、ホームページ・看板の状況
③患者状況の把握
④従業員意識の把握
- 第3者による面談(インタビュー)を最低年1回実施
- 仕事の満足度、給与・賞与の満足度、人事制度(なりたい自分)
⑤業者評価の把握
- 技工所・歯科材料業者へのインタビューを2・3社実施
- 担当歯科医院の技術レベル、医師・衛生士・助手の評判など
以上、新型コロナウイルスの一日も早い収束を心から祈念しながら、気合を入れてブログ講義していきたいと思います。皆さんも全集中水の呼吸でブログを読んでくださいね。(合掌)
出典:歯科医院コンサルティングマニュアル(中級編)