FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

【緊急速報】チャイナショック再来のリスクに注意

FP実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

今週月曜日、中国恒大集団(China Evergrande Group)のデフォルト危機について緊急速報しました。想定通りですが、世界の株式市場が一時的に暴落しました。多くの愛読者の方から反響をいただき、今後の見通しを聞かせて欲しいとのコメントを多くいただきました。【緊急速報】中国恒大集団のデフォルト危機 - FP1級おじさんの日記

 

ニュースでご存知の方も多いと思いますが、日本円で33兆円の負債を抱えている中国恒大集団ですが、本日、39億円の利払いをするとの一部報道により、香港株式市場へ上場している中国恒大集団の株価は底値から17.62%(終値)反騰しています。

 

一方で、年末から来年にかけて続く巨額債務に対する利払いの継続には大きな疑問が残ります。また、中国政府の救済についても国内の政治的な問題から未だ不透明な点が多く残っています。

 

FPおじさんは投資歴25年になりますが、ITバブル崩壊リーマンショックチャイナショックを経験してきました。株価の動向は神様にしか分かりませんが、地政学的(政治的)なリスクを伴う場合、反騰した株価に飛び付くのは最も愚か危険な投機になります。

 

現在の株式市場は各国中央銀行金融緩和バブルにより膨れ上がっているのは周知の事実であり、「強欲(グリード)が支配する超楽観的相場になっています。FPおじさんは、一貫してキャッシュポジション(現金比率)を高めるよう警告してきました。

【緊急速報】株価の命運を握るジャクソンホール会議とは - FP1級おじさんの日記

 

先週、緊急速報したブログでは、株式の利益確定売りをお勧めしました。日本の株式市場には菅政権の退陣報道により一時的なプチバブルが発生して、絶好の利益確定のタイミングとなり多くの方から御礼の言葉をいただきました。

 

このタイミングで利益確定しておけば、中国恒大集団ショックに巻き込まれずに済みました。リスクを伴う株式市場において生き残るためには、勝つことより負けないことを常に意識して謙虚に相場と向き合う必要があります。

 

ところで、昨晩のFOMCにおいて米国FRBによるテーパリング(金融緩和引き締め)年内から開始されることが公表されました。なお、11月のFOMCにおいて、具体的なFF金利や引締対策が公表される予定です。

 

皆さんは、2015年のチャイナショックを覚えておられますか?中国政府による株価バブル規制により、中国株式市場は3回の大幅下落(1波35%下落、2波29%下落、3波25%下落)に見舞われました。

 

思い起こせば、1989年の日本における昭和バブルの大崩壊は、銀行への総量規制が引き金(トリガー)になりました。歴史を紐解けば、全て政府による金融政策の大きな転換(パラダイムシフト)により株式市場は暴落しています。

 

これから年末にかけては、静観して様子を見ることをお勧めします。相場には「休むも相場」という格言があります。何もしないことも戦略であり生き残るための智慧です。大きな暴落を楽しみに待てるようになれば投資家として成功できると思います。

 

Bloomberg 中国恒大集団 株価〉

https://www.bloomberg.co.jp/quote/3333:HK

 

〈注意〉

上記内容は、FPおじさんの私論であり一切の責任は負いかねますので、最終判断は自己責任で宜しくお願いいたします。

 

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