FP実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今日から11月に入り、令和3年も師走が近づいてきました。朝夕はめっきり寒くなってきましたが、日中との寒暖の差が激しいので体調管理には十分に留意していきましょう。また、新型コロナウィルスへの対策も引き続き、気を引き締めていきましょう。
さて、ご存知の方もおられるとは思いますが、令和4年4月から高校家庭科で「資産形成」に関する授業が始まります。高校の先生からは戸惑いの声も上がっているようですが、欧米では当たり前のプログラムでありFPおじさんとしては前向きに受け止めています。
釈迦に説法ですが、日本人の多くは未だ「資産運用=投機(ギャンブル)」であり、リスクが高くネガティブに受け止めておられる方が多い現状があります。この原因は、ズバリ「1989年の昭和バブル崩壊」により苦い経験をした大人たちが多いためです。
当時、金融リテラシー(知識)が無い大人たちは、金融機関の言われるがまま不動産や株式を買いまくりました。今から冷静に振り返れば有り得ない投資行動(スタンス)ですが、当時の大人たちは強欲(グリード)に目が眩んでしまいました。
「資産運用」には個人のリスク許容度により様々な方法がありますが、プロ投資家以外の一般消費者の方(投資素人)は「長期・分散・積立」が黄金投資(ゴールデン・ルール)だと思います。
昨今、仮想通貨(暗号資産)やFX(外国為替証拠金取引)が空前のブームになっていますが、これは「投資」ではなく「投機」です。将来のキャッシュフローを予測して、ライフプランに沿った計画的な資産運用こそ「投資」と言えます。
人生の早いタイミングで金融リテラシーを身に付け、「時間を味方に付けた複利運用」を行えばリスクをコントロールしながら着実に資産を増やすことができます。皆さんは、「72の法則」という投資ルールをご存知でしょうか。
10年で資産を2倍にするためには、「年利7.2%の複利運用」が必要になります。昔、郵便局の定額貯金(10年満期)の年利は約7%でした。おじいちゃんやおばあちゃんが郵便局にお金を預けていた理由がこれです。
世界的にこれからインフレによる物価上昇により「金利上昇」が時間の問題であり、デフレに苦しむ日本も例外では無くなると思います。このような状況下では、どのような資産運用がベストなのかを学んでおくことは非常に重要であり、数年後のライフプランを大きく左右することになるでしょう。
出典:日本経済新聞社ホームページ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51840730W9A101C1000000/