会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回につづき、減損会計を解説していきます。企業が保有する固定資産すべてについて減損損失を認識するかどうかの判定を行うことは、実務上、過大な負担となるため、減損が生じている固定資産を効率的に発見するために、まず減損の兆候を把握します。
減損の兆候の具体例は、下記のとおりになります。
- 営業活動から生じる損益またはキャッシュフローが継続してマイナスの場合
- 使用範囲または方法について回収可能価額を著しく低下させる変化がある場合
- 経営環境の著しい悪化がある場合
減損の兆候が認められた場合、次に減損の損失を認識します。減損の損失は、帳簿価額を固定資産から得られる割引前将来キャッシュフロー(CF)の総額が下回る場合に認識します。
なお、減損の損失の金額は、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その減少額を減損の損失とします。
- 減損の損失=帳簿価額-回収可能価額※
※回収可能価額 ⇒ ①正味売却価額と②使用価値を比較して高い金額
①正味売却価額=時価-処分費用見込額
②使用価値=将来キャッシュフローの現在価値