会計実務編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今回は、「満期保有目的の債券」の期末評価を解説していきます。満期保有目的の債券とは、読んで字のごとく、満期まで所有する意図をもって保有する社債その他の債券です。
満期保有目的の債券は、取得原価をもって貸借対照表価額とします。ただし、債券を債券金額より低い価額または高い価額で取得した場合において、取得価額と債券金額との差額が金利調整差額であると認められるときは、償却原価法にもとづく償却原価をもって貸借対照表価額としなければなりません。
取得価額と債券金額との差額が金利調整差額であると認められる場合とは、市場利子率と債券のクーポン利子率が異なる場合です。この場合、その取得差額は時間の経過に応じて各期間に配分することになります。
償却原価法とは、取得差額に相当する金額を償還期に至るまで毎期一定の方法で貸借対照表価額に加減する方法です。償却原価法には、下記2通りの方法があります。
- 利息法(原則)
- 定額法
<利息法>
①帳簿価額×実効利子率
②債券金額×クーポン利子率
③償却額=①-②
<定額法>
償却額=(債券金額-取得価額)×①/②
①=当月月数
②=取得日から償還日までの月数