啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第4編〉国民の気風が国をつくる「民間こそが手本となる」※中略
そもそも事をなすにあたっては、命令するより諭した方がよく、諭すよりも自ら実際の手本を見せるのが良い。一方、政府はといえば、ただ命令する力があるだけなのである。
諭したり、手本を示したりというのは、民間でやることである。だから、われわれが、まずしっかりと自分たちの立場に立ち、学術を教え、経済活動に従事し、法律を論じ、本を書き、新聞を出すなどして、国民の分を越えないことであれば、遠慮なくこれらを行い、法律をかたく守って正しく事に対処する。
百回の説明も、一回の実例を示すのにはおよばない。世の中のものはすべて、精確に観察してみれば、利にならないものには必ず害がある。得にならないものは必ず損になる。メリット・デメリットが相半ばするものは存在しない。
〈FPおじさんインプレッション〉
この第4編「国民の気風が国つくる」は、明治維新により開国を果たした日本が諸外国と対等に渡り合うための啓司が述べられており、個人の独立こそが国を強くする原動力であるとされています。
福澤諭吉先生は、政府に頼らず、民間の力で事に対処することの重要性を強調しておられます。そのためには、日本国民一人一人が学問を志し、自ら進んで遠慮なく行動しなければなりません。
会社でもプライベートでも自ら進んで行動すれば、その行動に対して賛同されたり批判されたりとメリット・デメリットが生じます。そのため結局、何も行動を起こさずに傍観してしまう風潮が日本社会には蔓延していると感じるのは私だけでしょうか。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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