啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第14編〉人生設計の技術「心の棚卸し」※中略
人生というものは、思いのほかに悪事をなし、思いのほかに愚かなことをやり、思いのほかに事を成さないものなのである。このような不都合を防ぐための手段はいろいろあるのだが、いまここにあまり人の気づかない一方法がある。
何だろうか。それは、「事業の成否・損得について、ときどき自分の心の中でプラスマイナスの差し引き計算をしてみることである。商売でいえば、棚卸しの決算のようなものだ。」
人生という商売は、十歳前後の人間らしい心ができたときからはじめたものであるから、普段から知性や人格、事業の帳簿を精密につけて、損失が出ないように心がけていなければならない。だから言う。商売の状態を明らかにして、今後の見通しを立てるものは、帳簿の決算だ。自分自身の有様を明らかにして、今後の方針を立てるものは、「知性」と「徳」と「仕事」の棚卸しなのだ。
〈FPおじさんインプレッション〉
FPおじさんは、全17編のうち第14編「人生設計の技術」が一番大好きです。とくに「心の棚卸し」という言葉は、実務においても良く活用させていただいております。
会社経営において「決算」は必須であり公告や税務申告などで必要な一方で、個人の家計において「家計簿」をつけて心の棚卸し(決算)をされておられる方は、少ないのが現状ではないでしょうか。
FP(ファイナンシャル・プランニング)という概念(言葉)がない時代において、人生を商売に例えて、現状を分析して今後の見通しを立てる技術を提唱された福澤諭吉先生は、まさにFP(ファイナンシャル・プランナー)の神様だとFPおじさんは思います。
FPおじさんのFPとしての原点は、まさに「学問のすすめ」にあります。人生を懸けて大手専門学校でFP協会様と共にFPの黎明期からその普及に励んだのは、尊敬する師匠である福澤諭吉先生のお考えを現代日本に普及させたかったからに他なりません。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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