啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第5編〉国をリードする人材とは「文明の形と精神の反比例」※中略
国の文明は形あるもので評価してはならない。ここに形のないものが一つある。これは、目では見えない、耳に聞こえない、売り買いもできない、貸し借りもできない。
しかし、国民の間にまんべんなく存在して、その作用はたいへん強い。これがなければ、学校その他の形あるものも、実際の役に立たない。真に「文明の精神」と呼ぶべき最も偉大で、最も重要なものなのだ。
では、そのものとは何なのだろうか?「人民独立の気概」である。つまるところ、人民に独立の気概がなければ、文明の形も結局無用の長物となる。およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。
〈FPおじさんインプレッション〉
「学問のすすめ」という本は、もともと民間の読み物、あるいは小学校で使う本として書かれていますが、第4編と第5編については少し文体を変え、難しい言葉を使ったところもあると福澤諭吉先生は述べられています。
さらには、「文明の精神」=「人民独立の気概」であり、独立の気概がなければ、文明の形も結局無用の長物となってしまうと強調されているのが、非常に印象的なものになっています。
時代背景もありますが、新しい時代を切り拓くには「気概」が最も重要であり、流行り病により一遍してしまった難局を乗り越えていくために最も重要なものであるとFPおじさんは実感しています。
これから、「Society5.0」の時代を迎えるにあたり、AI(人口知能)には到底マネのできないものが「気概」であり、また「思いやり」や「気遣い」ではないでしょうか。これこそが、日本人マインド(プライド)だと思います。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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