啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第9編〉よりレベルの高い学問「学問の二つのレベル」※中略
人間の心身の動きを細かに見ると、これを二種類に分けて区別するべきことがわかる。
- 第一は、一個人としての働きである。
- 第二は、社会的交わりの中での社会人としての動きである。
第一の心身の働きで衣食住の満足を得ること、これを一個人についての働きという。だから、人として自分で衣食住を得るのは何も難しいことはないのだ。これができたからといって、別にいばるほどのことではない。
もちろん、独立して生活するのは、人間にとって重要なことであり、「自分の汗で飯を食え」とは、古人の教えではあるけれども、私の考えでは、この教えを達成したからといって、人間たるもののつとめを果たしたとは言えない。この教えはただ、動物に負けていない、というだけのことだ。
〈FPおじさんインプレッション〉
少し理解に苦しむ教えですが、シンプルに考えてみると自分の汗(働き)で飯を食べるのは当たり前で、動物でも獲物を捕まえて(働いて)生きている。なので、それだけでは、人間である責務を果たしたことにならないという厳しい教えだと思います。
確かに「生きるために働く」のは当たり前で、衣食住を得るために働くのは蟻と同じとまで福澤諭吉先生は𠮟咤激励されておられます。要するに第二の教えである「社会人として社会貢献」しなければ人間ではないということです。
「学問のすすめ」では、文明の発展に寄与した者だけが人間としての責務を果たしたことになると教えています。今、皆さんは仕事を通じて文明の発展に寄与しているという自覚はありますか?今一度、自分と向き合って自問自答してみてください。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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