啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
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〈第13編〉怨望は最大の悪徳「ねたみは百害あって一利なし」※中略
およそ人間には、いろいろな欠点があるものだが、人間社会において最大の害があるのが、「怨望(えんぼう)=他人の幸福をねたんだり、うらむこと」である。
欲張り・ケチ・贅沢・誹謗の類は、どれも大きな欠点だけれでどもこれをよくよく見てみれば、その本質のところでは別に悪いものではない。それを出す場所柄と、その強弱の程度と向かっていく方向によっては、欠点ではなくなることもある。
ただ一つ、そもそもの働きにおいて完全に欠点一色で、どんな場面でもどんな方向性でも、欠点中の欠点といえるのは、怨望である。怨望は、働き方が陰険で、進んで何かをなすこともない。
他人の様子を見て自分に不平をいだき、自分のことを反省もせずに他人に多くを求める。そして、その不平を解消して満足する方法は、自分に得になることではなく、他人に害を与えることにある。
〈FPおじさんインプレッション〉
福澤諭吉先生は、人間社会における最大の害は「怨望(えんぼう)」と啓示されておられます。FPおじさんも日本人は、欧米人と比較すると他人を称賛したり賛美する人間性に乏しいと感じています。
現代日本社会においても「出る杭は打たれる」傾向が強く、怨望が蔓延していると感じるのはFPおじさんだけでしょうか。バブル崩壊後、平成を経て令和に入りましたが日本経済は低迷を続けている根本的な原因は「怨望」ではないかと思います。
インターネットが急速に普及して、メールやSNSによる言葉(ワード)がコミュニケーションツールとして一般化する中、そのネットによる「誹謗・中傷」は日増しに増えており、人の気持ちを傷つけ生命まで奪う事例があとを絶ちません。
福澤諭吉先生は、このような現代日本社会を予言していたかのように「怨望」について啓示されておられます。是非この機会に、自分自身の行動について振り返っていただければ幸いに存じます。合掌。
出典:現代語訳 学問のすすめ
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