啓蒙思想編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
前回に続き、混迷の時代を生き抜くためのバイブル福澤諭吉先生の「学問のすすめ」を読み解きながら、今私達がすべきことは何かを考えて行きたいと思います。齋藤孝先生が現代語訳された「学問のすすめ(ちくま新書)」をご準備ください。
〈楽天ブックス(送料無料)〉※中古でも大丈夫。(笑)
https://books.rakuten.co.jp/rb/5974845/?l-id=search-c-item-img-01
〈第7編〉国民の二つの役目「命の捨てどころ」※中略
世を憂えて身を苦しめ、あるいは命を落とすものを、西洋の語では「マルチルドム」という。失うのはただ一人の命であっても、その効能は一千万人を殺し、一千万の金を費やす内乱よりもはるかに大きい。
いま、文明の道理をもってこれを論ずれば、これらの人は「命の捨てどころ」を知らない者というべきだ。そもそも文明とは、人間の知恵や徳を進歩させ、人々が自分自身の主人となって、世間と交わり、お互いに害しあうことなく、それぞれの権理が十分に実現され、社会全体に安全と繁栄を達することである。
事の軽重は金額や人数の多い少ないで論じてはならない。世の中の文明に貢献したかどうかでその重要性を決めるべきである。
〈FPおじさんインプレッション〉
「学問のすすめ」の文中には非常に厳しい助言が時にあります。現代日本では、一年間で約3万人もの方が自害されておられます。自害する者は、自分勝手で命の捨てどころを知らない者と非常に厳しく𠮟咤されておられます。
初めて告白しますが、FPおさじんは大手専門学校の管理職時代に激しいパワハラにより心療内科に通院して鬱病の薬を服用していました。正直、死にたいと思ったことは何度かあります。その度に命の捨てどころはここではないと自分に言い聞かせてきました。
今、流行り病で悩み苦しみ命の選択を迫られている方がおられると思います。お気持ちは痛いほど分かりますが、今は命の捨てどころではないと思います。自分のため、家族のため、友のために「生きる選択」をしていただきたく存じます。合掌。
出典:現代語訳 学問のすすめ
https://books.rakuten.co.jp/rb/5974845/?l-id=search-c-item-img-01