家族信託編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
暑い日が続きますが、ご自愛いただいておりますでしょうか。FPおじさんが勤務する税理士法人はカレンダーどおりの出勤です。(有給休暇は取得できます。)流行り病も心配ですが、熱中症対策も万全にしてくださいね。
さて、高齢社会を迎えている日本において、中小零細企業の事業承継問題は大きな課題の一つです。2015年に相続税の基礎控除額が引き下げられ、より深刻な問題になってきています。
この問題解決方法の1つに「家族信託」があります。比較的新しい制度のためご存じではない方も多いかと存じますが、大切な資産を家族で守り次世代へと承継する家族信託は日本人に合う仕組みだと思います。
資産の所有者が、その家族を信頼して資産を託す信託を「家族信託」といいます。身近なご家族なら安心して資産を託すことができるため、今後、家族信託の利用はさらに増えていくと考えられます。
信託することで、資産管理を他者に任せることができます。所有する資産について、高齢などの理由で自身で管理することが難しい状況にある方は、「家族信託」を利用すると便利です。
また、資産を特定の人に承継したい場合、遺言を作成して承継先を指定することができますが、信託は遺言と同様に信託した資産の承継先を指定することができます。信託の利用を望む人は、その人が信頼する人に資産の管理を託します。「信じて託す」ので信託と言います。
以上、次回から数回にわたり「家族信託」の仕組み、活用法、税務などをブログ講義して行きたいと思います。相続対策は、早ければ早いほど効果を発揮します。先ずは基礎的な知識をつけていただければ幸いに存じます。
出典:家族信託を活用するための基本と応用(大阪・奈良税理士共同組合著)