FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

法人成りの実務注意点⑥

会計実務編

こんにちは。FPおじさんです。(^^♪

 

前回、個人から法人への事業用資産の引き継ぎを解説しました。今回は、事業用負債の引き継ぎについてみていきます。難しいテーマが続きますが頑張りましょう。(笑)

 

通常、銀行等借入金を除けば負債から費用(支払利息など)を生じさせるものは少ないので、既存の負債は個人弁済を行います。

 

ただし、銀行等借入金は支払利息を発生させるため費用が生じます。可能であれば法人名義への借り換え(債務引受)を銀行等へお願いして、支払利息を会社名義で支払うことで節税になります。

 

とくに銀行借入金は、土地建物を担保に取られていることが多いため、銀行と法人化(法人成り)についてよく相談し、できれば土地建物全ての借入金を法人名義に借り換えできないか交渉するのがよいでしょう。

 

この場合、顧問税理士の先生がいれば銀行との交渉がスムーズに進みますので、法人成りを考えた場合、顧問契約を検討すべきだと思います。

 

ところで、個人から法人が債務を引き受けた場合、社長になった個人が返済すべき借入金を会社が弁済することになりますので、社長個人への長期貸付金となります。この場合、国税庁が定める認定利息(現行年利1.6%)を含めて会社へ返済する義務が生じますので注意が必要となります。

 

出典:国税庁ホームページ

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2606.htm

 

f:id:FP1nakagawa:20190726194500j:plain