ビジネス経営編
こんにちは。FPおじさんです。(^^♪
今回は、アフター・コロナの世界を生き残るために、京セラの稲盛会長様が考案された最強、かつ不変の経営術「アメーバ経営」を学ぶ特別講義の第24回です。なお、参考図書として、日経ビジネス人文庫「アメーバ経営(稲盛和夫著)」をご準備ください。
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〈第2章(経営には哲学が欠かせない)〉
- リーダーには経営哲学が必要(成果主義と人間の心理)
私はかねてから、経営者というのは、人間心理について優れた洞察力が必要だと考えている。成果主義は、成果があがれば大きな報酬を手にすることができ、社員のモチベーションが上がるので、短期的に見れば効率的な経営手法かもしれない。
だが、業績はつねに上がるわけではなく、必ず落ちるときがくる。人の心というのは不思議なもので、業績が上がり、高い報酬をもらっていると、ついついそれに慣れてしまうもので、業績が悪化し、報酬が減るとなると、いままで良かったのだから、今回は報酬が下がっても構わないという理性的な人間はほとんどいない。
成果主義では、実績が悪くなり、報酬が減った場合に、多くの社員が不満や恨み、妬みの心を持つことになるので、長い目で見ると、かえって社内の人心を荒廃させてしまうことになる。特に日本人は同質的な民族であり、「横並び」の中流意識が高いため、報酬や待遇に大きな差ができることに心理的な抵抗が大きい。
〈FPおじさんインプレッション〉
成功されている経営者(社長)とお会いしたり、著書を拝読させていただくと、「心理学」を勉強されておられる方が多いことに気付きます。アブラハム・マズローの「5段階欲求説」は、経営者必須の知識です。
(マズロー理論:5段階欲求)
- 生理的欲求 ⇒ 生きていくために必要な基本的・本能的な欲求
- 安全欲求 ⇒ 安心・安全な暮らしへの欲求
- 社会的欲求 ⇒ 友人・家庭・社会から受け入れられたい欲求
- 承認欲求 ⇒ 他人から認められたい欲求
- 自己実現欲求 ⇒ 「あるべき自分」になりたいと願う欲求
上記より、高い報酬を受け取って満たされる欲求は、1.~2.であり、最終的に人が求める欲求3.~5.を満たすことができません。経営者(社長)は、従業員(社員)が、5.自己実現欲求を満たすためのステージ(機会)を与える必要があります。
また、3.と4.に共通する社会的承認欲求(会社や顧客からの称賛)を満たすためにフォロー(手伝い)し、そして成果に対して「ありがとう。」とギブ・バック(承認)してあげることが重要です。
FPおじさんは、「ありがとうを集める。」ことを個人的なビジネス・ミッションとして掲げていますが、「従業員・お客様・自分の承認欲求を満たせば、みんなが幸せになれる。」と考えているからなのです。
「ありがとう。」という魔法の言葉に込められた、深い理論的な意味を理解していない経営者(社長)の方は、是非、この機会に血肉化していただき、自身の会社へフィードバックしていただければ幸いに存じます。
以上、多忙な中小零細企業の社長様も多いかとお察しいたしますが、毎日5分、FPおじさんのブログ特別講義で学んでいただければ幸いに存じます。無料ですよ!(笑)
https://www.kccs.co.jp/consulting/service/amoeba/about/