FP1級おじさんの日記

税理士を目指すFPおじさんの奮闘記

会計

売買目的有価証券の期末評価

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回から「有価証券」の期末評価を解説していきます。有価証券は、保有する目的ごとに区分され、その区分により会計処理が異なります。 売買目的有価証券 満期保有目的の債券 子会社株式・関連会社株式 その他…

固定資産の減損会計③

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回につづき、減損会計を解説していきます。前回、減損損失の金額測定までの流れをみていきました。減損損失は、原則として固定資産から直接控除しますので、仕訳は下記のとおりになります。 減損損失の計上 ⇒…

固定資産の減損会計②

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回につづき、減損会計を解説していきます。企業が保有する固定資産すべてについて減損損失を認識するかどうかの判定を行うことは、実務上、過大な負担となるため、減損が生じている固定資産を効率的に発見す…

固定資産の減損会計①

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回から「固定資産の減損会計」について解説していきます。デフレ経済の下、導入された会計処理ですが大企業が中心のためFPおじさんの税理士事務所では無縁かも?しれません。(笑) 固定資産の減損とは、固定…

建設業会計について③

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、工事契約に係る認識基準のうち「工事進行基準」をみていきます。工事進行基準は、工事の進捗状況にもとづいて工事収益を計上するため、工事収益の算定にあたって、決算日における工事進捗度を見積る必…

建設業会計について②

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、工事契約に係る認識基準のうち「工事完成基準」をみていきます。工事完成基準はシンプルで簡単です。 工事完成基準とは、工事契約に関して、工事が完成し、目的物の引き渡しを行った時点で工事収益およ…

建設業会計について①

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 建設業では、請負工事契約にもとづいて物件ごとに建設工事を行います。建設業会計では、この建設工事の過程について特殊な会計処理を行います。 建設業では、建設業の特殊性を考慮した勘定科目で会計処理を行い…

仕入諸掛(付随費用)について

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 釈迦に説法ですが、企業の営業活動において消費されることにより費用となる資産で、いくら消費したかを数量で把握できるものを「棚卸資産」といいます。棚卸資産は、原則として購入対価に仕入諸掛(付随費用)…

仕入・売上の計上基準について

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、商売の基本である仕入・売上の計上基準について、代表的な基準を解説していきます。難しいルールはありませんが、計上もれの無いように注意が必要ですね。 〈仕入の計上基準〉 入荷基準(到着基準)⇒ …

試用販売(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、特殊商品売買のうち「試用販売」を解説していきます。試用販売とは、得意先に商品を引き渡して一定期間試用してもらい、買い取りの意思表示があった時点で売買契約が成立する販売形態です。 なお、売上…

委託販売②(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回に続き、今回も委託販売について解説していきます。委託販売に係る諸費用のことを「積送諸掛」といいます。積送諸掛には、「発送諸掛」と「販売諸掛」があります。 発送諸掛 ⇒ 委託者が受託者へ商品を発送…

委託販売①(特殊商品販売)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は特殊商品売買の「委託販売」を解説していきます。先日行われた第69回税理士試験の簿記論で出題(総合問題)されました。(笑) 委託販売とは、委託者が受託者に対して自己の商品の販売を委託する販売形態…

未着品売買(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は特殊商品売買の「未着品売買」を解説していきます。遠隔地の仕入先から商品を仕入れる場合、商品が到着する前に運送会社が発行する貨物代表証券を受け取ります。ちなみに、貨物代表証券には、貨物引換証…

割賦販売④(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 割賦販売の場合、代金を回収するまでの期間が長く分割払いであることから、代金を回収できなくなる危険性が高くなるため貸倒引当金の設定が必須になります。割賦売掛金に対して貸倒引当金を設定する場合、下記…

割賦販売③(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 割賦販売を未実現利益整理法により会計処理する場合、割賦販売利益率を算定する必要があります。今回は、その算定方法について解説していきます。 割賦販売価格は、通常、一般販売価格の数%増しで設定されます…

割賦販売②(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回に続き、今回も割賦販売について解説します。まずは、最も簡単な「販売基準」からみていきます。販売基準では、商品引渡時に販売高の全額を収益計上します。 〈販売基準〉※一般商品売買と区別します。 販売…

割賦販売①(特殊商品売買)

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回から数回にわたり「特殊商品売買」について解説していきます。特殊商品売買には、「割賦販売」「未着品売買」「委託販売」「試用販売」があります。先日行われた第69回税理士試験の簿記論では、「委託販売…

一般商品売買の記帳方法②

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回に続き、今回も一般商品売買の記帳方法について解説していきます。「仕入時」「売上時」「決算時」のタイミング別に会計処理(仕訳)をみていきます。 〈仕入時〉※掛仕入 三分法 ⇒ (仕入)/(買掛金) 分…

一般商品売買の記帳方法①

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 学習簿記では、商品売買を「一般商品売買」と「特殊商品売買」に分類します。今回から数回にわたり、「一般商品売買」について解説していきます。 一般商品売買の記帳方法には、「三分法」「分記法」「売上原価…

利益率と利益加算率について

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 原価率と利益率は商売の基本ですが、その関係について解説していきます。中小企業でも少し意識することで、商売の質が変わると思います。 原価率 ⇒ 売価を1(100%)とした場合の原価の割合 利益率 ⇒ 売価を1…

税効果会計について③

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回に続き、今回も税効果会計について解説します。税効果会計の会計処理は、下記のとおりになります。なお、相手勘定は、いずれも法人税等調整額(法人税等の評価勘定)になります。 将来減算一時差異 ⇒ 繰延…

税効果会計について②

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回に続き、今回も税効果会計について解説します。「一時差異」は、将来における法人税等を減少または増加させる効果があり、次の2つに分類されます。 将来減算一時差異 ⇒ 将来、法人税等が減少(減算調整)…

税効果会計について①

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 大企業の決算が中心になる税効果会計について、今回から解説していきます。将来における法人税等の増減効果を当期の決算に反映させる会計手続きを税効果会計といいます。 法人税等は、税務上の利益である所得金…

企業会計上の貸倒引当金②

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、前回解説した貸倒見積高の算定方法(貸倒実績率法、財務内容評価法、CF見積法)を詳しくみていきます。 〈貸倒実績率法〉※一般債権 貸倒見積高=債権金額×貸倒実績率 〈財務内容評価法①〉※貸倒懸念債権…

企業会計上の貸倒引当金①

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 商取引上生じた売掛金、貸付金などの金銭債権は回収できない場合があり、現実に回収が不能となったときは「貸倒損失」として損金処理できます。しかし企業会計上、現実に回収不能と確定してなくても、将来発生…

これは経費で落ちません!

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 7月26日(金)夜10時からNHKで「これは経費で落ちません!」という会社の経理部を舞台にしたTV番組が始まりました。税理士事務所に勤務しているFPおじさんとしては興味深々です。 石鹸(せっけん)メーカーの…

役員借入金について

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、前回とは全く逆のケースを解説します。会社が社長(役員)からお金を借りると増えるのが「役員借入金」です。社長が自分のお金で会社の経費を立て替えたり、会社の資金繰りがピンチなので代わりに社長…

役員貸付金について

会計実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 今回は、学習簿記ではほとんど問題にならない「役員貸付金」について解説します。実務では非常に重要な問題になりますので注意が必要です。 役員貸付金は、どんぶり勘定の会社ほど発生しやすくなります。きちん…